農民身分から立身出世を果たし、天下人にまで上り詰めた男、豊臣秀吉。裸一貫の身からのしあがった庶民のヒーローとして、今も昔も志を立てる人々の星として憧れの情をむけられる一方、農民出自であるが故の身分の低さからのコンプレックスであったりだとか、親戚筋・譜代家臣の少なさはじわじわとボディブローのように豊臣政権を苦しめていくようになります。

後者は結局、嫁・・・すなわち寧々の実家を頼るわけになるのですが、その大黒柱的存在だったのが浅野長政です。久しぶりのどうする人物解説。今週から豊臣政権～関ヶ原編が始まります。その第一弾として浅野長政について解説していきます。

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羽柴秀長は秀吉の弟にして最高の補佐役として有名。黒田官兵衛や蜂須賀小六のような外征における軍略や外交交渉といった華やかな場面は少ないものの羽柴家中のいざこざを調整調整＆調整で家の内紛を防いできた人物です。苛烈な独裁者の一面も持つ秀吉に対して真っ向から異を唱えて諫めさせる唯一の人物であり、秀長の尽力により秀吉政権のキーパーソンが幾人も救われています。まさに秀吉の天下統一事業にはなくてはならない人材でありました。

天正19年(1591)秀長が兄に先立って51歳でこの世を去った後、秀吉政権は泥沼の朝鮮出兵や秀次事件、千利休の切腹など混迷を深め大きく弱体化。秀吉亡き後は身内にて政権内のまとめることもできなくなり、ものの10年で徳川家康に政権を奪われてしまったのです。

まさに縁の下の力持ち的存在であったのですが、秀長にもアレな一面がありました。

それは驚くべき程に金にうるさいという点です。

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殺生を嫌う僧籍の身分といえども、戦国時代は否が応でも戦に関わらずを得ない時代でありました。しかし、戦国武将と僧の絡みといったら、元武将がセカンドライフで僧になったり、武将にかわって統治を任されたり、外交調停役を司ったり頭脳職がほとんどであったのに対して、武闘派一辺倒で前線で指揮を執り続けた坊主もいるにはいます。

しかも上司からの評価は「天下無双」！坊主のくせに殺生しまくりで業を深めていくストロングスタイル。いや、本願寺の面子は戦闘系多いじゃん・・・という意見もありますが、彼らはあくまでも一向一揆の指導者層であり、好んで戦場に出かけて行ったわけではありません。職業軍人タイプの僧侶は織田信長や羽柴秀吉ら大大名に仕える人物から登場します。

今回はそんな戦闘坊主、宮部継潤について解説していきます。

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