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一色義定 細川家の黒歴史・・・葬られた名家
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麒麟がくるもいよいよ終盤。やっと娘婿の細川忠興が登場しましたね。忠興は個人的に推し武将の一人。他の有名大名よりも(下手をすれば織田信長よりも)残っている記録が多く、当時の武将たちが何を考えていたか知ることのできる重要人物だったりするのです。逸話も多数です。
という訳で今まで逸話集タグで何回か紹介してきた細川忠興の生涯について解説していきます。
武家社会において公家は和歌や蹴鞠に興じてばかりではありません。麒麟がくるにも近衛前久や二条晴良、三条西実枝など多くの公家が登場するのですが、今回紹介する吉田兼見も時の有力武将たちと交流して戦国の世を生き抜いた人物です。というか明智光秀を語る上で兼見って必須じゃない?
室町末期の幕府を取り巻く人々はまさに生き残りをかけたデスゲームの連続でした。応仁の乱以降政治闘争は激しさを増し、同じ派閥の勢力が20年長く平和裏に治めたためしがありません。(織田政権、豊臣政権もなんだかんだ10年足らずと比較的短命で政権が終了するため、本当の平和が訪れるのは江戸幕府になってからなのですが・・・)
とはいえ、滅びゆく幕府の中でもお役所仕事は粛々としなければいけなかったでしょうし、幕府との親交のある得意先との関係は保ち続けなければいけませんでした。と考えると、室町末期の京出身の外交官って戦国時代の日本、いや日本史を通してみても最高に胃にくる仕事だったに違いありません。
今回の主人公、和田惟政もそんな外交官の一人です。
特に、惟政は終生幕府側として主君に尽くした忠臣なのですが、肝心の上司にはあまり優遇されたりしなかった不遇な人物です。
麒麟がくる23話にサプライズ登場した一色藤長。日根野弘就さんといい鵜殿長照さんといい、「麒麟がくる」は知っていると「おっ!?」となるマイナー武将がちょくちょく出てくるのが嬉しいですね。
今回は義輝、義昭の2代に仕えた幕臣・一色藤長について解説していきます。