東アジアの食物文化史研究の第一人者・篠田統は酒についてこのような言葉を遺しています。
「昔から太平の世には辛口の酒が、乱世には甘口の酒が流行る」
酒、アルコールの歴史。それは我々人間がホモ・サピエンスだったかどうかも怪しいくらい古くからあったようです。腐りかけの果実を野鳥や野生のサルが好んで飲む現象を猿酒といいます。たまたま地面に落ちて自然発酵していた果実を我々の祖先がたまたま口にし、それ以降、祖先はより美味しいこの果実酒を常態に大量に摂取するため進化をしてきたのではないか・・・という説も存在します。これが本当なら神が我々人類に与えたのは火でもリンゴでもなく酒・・・だったということになります。後者は少し似通った所ではありますが・・・。
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