さる10月4日、前田家の家督継承が行われ18代・利祐氏から19代・利宜氏に家督が譲られました。生前継承は江戸時代13代斉泰→14代慶寧の継承依頼157年ぶりです。これも天皇家の生前退位にならったものでしょうか?
ちょうど大河ドラマは秀吉の死から関ヶ原の戦いまでと前田家の岐路にたたされた運命の時期。年を同じくして徳川家も19代への代替わりのニュースがあり、なかなかにタイムリーな話題でした。世界情勢は混沌を極める中、伝統の継承という数少ない吉報です。
さて、前田家は家祖の利家が有名ですが、秀吉の死後ほどなくして病死し前田家の命運は息子・利長に託されたのです。家康と同じく豊臣政権のナンバー2を争う前田家にとって前田家を守るために下した利長の決断はその後の日本を左右する大きなものだったと言えます。