不定期更新 気になった武将や人物について取り上げたりおんj中心にまとめたりします

    2018年01月

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    なんや面白いやんけ!

    赤山先生の切腹から、西郷家の日常パートをちょっと描き、斉彬と斉興の口論とノンストップに話が進んだ良回でした。口論の末ロシアンルーレット始めたのは流石に「な訳ねーだろw」と笑いましたが。

    本作に限らず島津斉彬は幕末の名藩主として描かれる場合が多いですが、薩摩藩にとっては必ずしも素晴らしい藩主という訳でも無かったようです。

    というのは、この時代薩摩藩は膨大な借金があり、財政の立て直しを巡って当主斉興と対立していたからです。
    当時の薩摩藩は500万両の借金がありました。当時の藩収入は年間12万両、借金の年間利息だけで80万両!というか500万両という数字は幕府の収入すら上回っており、今の日本じゃないレベルで首が回らない状況でした。

    この原因は斉彬の曽祖父である重豪の豪遊に原因がありました。
    重豪は天文学の研究や蘭学三昧、医師養成、武芸奨励など近代的な善政を敷いた面もあるのですが、その費用が重なりに重なって薩摩藩の財政悪化を招いてしまいました。この立て直しに踏み切ったのが斉興と調所広郷の2人でした。調所は薩摩藩伝家の宝刀である密貿易から奄美諸島住民に対する破滅的な締め付け・収奪、挙句の果てには商人への借金返済を250年分割払い(利息無し)に取り決めるなど、なりふり構わない方法で薩摩藩の財政を立て直します。密貿易に関しても借金のある商人たちに利権を喫わせることで債権主にもメリットがあるように気を使っていました。(当然庶民の生活は非常に苦しいものとなりました。改革に犠牲はつきものなのだ…)

    広郷の努力によって斉彬が就任するころには藩は200万両の貯蓄を生み出しており、これが幕末における薩摩の飛躍に繋がりました。斉彬と斉興の権力闘争は斉彬が借金の原因となった重豪の気風を強く受け継いでおり、薩摩がまた借金まみれになってしまうかもしれない、そういった不安から斉興や広郷は次期藩主を斉彬ではなく次男の久光にしようと考えたようです。

    3話から4話にわたって描かれたお由羅騒動は結果的に斉彬が密貿易を幕府に捨て身の抗議する(広郷は斉興へ咎が及ぶことを危惧して自身が責任をとって自害する)ことで、斉彬側が勝利しました。

    ですが、斉興の危惧した通り斉彬は欧州の学問や技術を取り入れ重豪の改革を引き継いだため、藩の財政は再び悪化し、領民に対する税率もかえって引き上げられてしまったという負の一面もありました。
    斉興の広郷のステレオタイプな描き方は明治維新を成し遂げた西郷や大久保から見た脚色された人物像なのかもしれません。とはいえ、西郷は後に調所の財政改革を評価しているそうですが…






    次回は・・・うん、駄目みたいですね(諦観)

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    昨今のメディア媒体やまとめサイトでは煽り道具として用いられる大河ドラマの視聴率。


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    画像はここから頂きました。

    ここ数年ではテレビを持たない家庭が増えたり、日曜の夜に家にいなかったりと人々の生活形態は大きく変わっているにもかかわらず、昭和から調査方法の変わっていない視聴率の高さで大河ドラマの人気を推し量るのは些か時代遅れのように感じます。

    そこで私はドラマの人気度、話題度をより詳しく知る指標として新たに大河ドラマ館の累計入場者数を推していきたい。

    大河ドラマ館は1987年から30年以上毎年オープンし、地方の町おこしに大きく貢献してきました。
    ただテレビで見ているだけでなく、現地まで行ってドラマで触れることができなかった裏話とか史実の話とか知ってこそ本物のファン。

    当然舞台となった場所のアクセスの不便さによって来客者数は増減しますが、基本的に番組が好調なら客数は60万〜70万人くらい来ます。


    ということで、主だった大河ドラマ館の入場者数を調べて見ました。


    篤姫
    鹿児島 67万人
    指宿 17万人
    視聴率24.5%

    女主人公では屈指の人気作である篤姫。この人気が後のシエや花燃ゆの悲劇を生むのですがそれは別の話。鹿児島というアクセスの悪さを考えて年間60万人が人気ドラマの指標といえるのでは無いでしょうか?


    八重の桜
    会津若松 61万人
    視聴率14.6%

    東京から新幹線と磐越西線の乗り換えで行けるので頑張れば日帰り観光ができる一人旅の雄。評価の高い会津編の舞台となっただけあって来場者数が伸びました。3年前に訪れた時でも未だに大河を推しており、その盛況がうかがえます。


    軍師官兵衛
    姫路 61万人
    視聴率15.8%

    姫路のアクセスの良さを考えると人気作のギリギリ踏みとどまったという所でしょうか。


    平清盛
    神戸など2会場 57万人
    呉 9万人
    宮島 20万人
    視聴率12%

    複数の会場で開催したことで来場者数を確保した感じでしょうか?


    龍馬伝
    高知4会場 92万人
    長崎 46万人
    視聴率18.7%

    未だに大河の最高傑作と評価する声も多く大河効果の恩恵が一番あった作品かも。


    花燃ゆ
    萩 31万人
    防府 6万人
    前橋 15万人
    視聴率12%

    本会場である萩ですら官兵衛や八重の半分、長州を全力でネガキャンした大河ドラマ界の忌み子は町おこしどころかむしろダメージを与えたと言われても仕方がないレベル。


    上田 103万人
    九度山 25万人

    これは超人気作(革新)
    九度山の年間観光客数は90万人増加して170万人と最近の大河ドラマの中では無類の人気を誇ります。篤姫や風林火山を超える人気作だと思いますが、でも視聴率は16.6%

    で、去年のおんな城主直虎は
    浜松 78万人

    アクセスしやすい利点があるとは言え、単独会場では真田丸に次ぐ歴代2位なんですよね。下馬評では花燃ゆと同じ轍を踏むと散々だった前作ですが、蓋を開けてみれば龍潭寺やドラマ館は連日盛況と町おこしとしての側面では十二分に果たせたと思います。直政編まで拡張して彦根でも会場を開けば真田丸を超えるポテンシャルはあったかも?


    今作も視聴率的にはイマイチ不安な立ち上がりですが、ドラマ館の来場者の伸びを見るまでは成功失敗かどうかは分からない、とりあえず今は様子見で今後の展開で西郷隆盛に対する歴史認識や演者の鈴木亮平氏の扱いが変わってくるのではないのでしょうか。


    ただこのドラマ館の来場者数による人気の比較では唯一の例外がありまして…


    江 おんなたちの戦国

    長浜など3会場 118万人
    で、視聴率は17.7%

    史上最悪とも言われる大河ドラマは視聴率的(20%超)にも来場者数的にも成功した作品という評価になってしまいました。うーんこの。

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    吉之助、無能。



    去年と違って2話から子役から青年期に移ったり、お由羅騒動といった歴史イベントのフラグを立てたりとテンポよく話を進めているので去年よりは視聴者を飽きさせないような工夫が見られます。
    あと景色が綺麗。後ろに桜島でロケしながら撮影なのか全体的に絵面が明るいのが印象的です。


    今回のキーワードは検見法と定免法。

    検見法は田畑の収穫高に応じて年貢を決めるという方法で、稲穂(毛)の出来具合を見る毛見がなまって検見という言葉になりました。毎年毎年役人が農村に言ってすべての田畑について収穫高のサンプルを取り、家ごとの収穫高を計算して見積もっていました。
    この年貢法はうまく運用できれば役人と百姓で公平な年貢高を決めることが出来ましたが、検見中は百姓の不正防止のため他の農作業にとりかかることができず、また役人もすべての農村の田畑について少人数で把握しなければならないため、お互いに大きな負担となりました。また、隠し田がばれることを防ぐため役人の接待や賄賂による癒着が横行したようです。


    定免法は過去5年~20年の収穫高の平均から納める年貢を定める方法で、徳川吉宗が全国的に実施したことで有名です。
    メリットとして幕府は収入が安定し、農民側は豊作の時には農民の取り分が増加するため耕作意欲を高めるモチベーションを上げることができます。納める年貢は決まっているため隠し田のような不正所得隠しは、年貢が少なくて役人側が干上がるような致命的なダメージにはなりませんでした。ただし不作期には農民の負担が大きくなり農民が逃散して流民化する危険性もはらんでいました。

    歴史漫画やドラマでは定免法が重い年貢で農民が苦しむ描写が多いですが、実際にはどちらが農民に負担が少ないかはその地域の気候によりけりでした。天領ではあえてより農民の負担が重くなるような検見法の基準を変えた上で農民たちに徴収方法を選択させたり、破免(一定以上の凶作の際には年貢を大幅に減らすこと)のデメリットを嫌った藩が、検見法に戻そうとしたことに反対した郡上一揆なるものも発生しています。

    検見法なら農民の負担が軽くなる・・・という吉之助の考えはまだまだ浅かったようですね。



    いと(黒木華)は吉之助の16歳年下で3人目の妻だそうですが、冒頭から登場させるあたりストーリー中のヒロイン役として扱うようですね。2話で借金取りを止められなくて真田丸のきりみたいな雰囲気を漂わせていますが・・・

    借金取りに売られた娘は再登場するんでしょうか?あのまま売られたっきりだと悲しいなぁ。

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    いつもいつも敦盛は舞わん!
    ワシャ踊り子か!



    義元は休業か!



    わしゃ天女か!



    シンプルに草履が暖かい



    あいつは山猿か!



    息子がまた伊賀でやらかした
    わしゃこのままじゃハゲる



    佐久間はいつになったら働くんじゃあ!



    けぇ→まぁ↑り↑!



    挟撃されてるのに援軍が来んッ!!



    弾正のクセが強い



    シンプルに肌が黒い



    わしゃ魔王か!



    ワシは酒は飲まん!



    鉄砲の打ち方が雑ゥ



    玄以は丸坊主オネエか!

































    センス0。














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    室町幕府は関東への大名への監視役として関東公方を置いた。足利尊氏の四男である基氏を祖とし関東十か国を支配したが、次第に中央政府との対立から幕府に反抗するようになる。永亨の乱において足利持氏が滅ぼされたことで、関東公方は一時期断絶するが、その遺児・成氏が再興し、当時の関東支配だった上杉家と覇権争いをするようになる。

    1454年以降30年以上にわたって繰り広げられた享徳の乱によって関東は西国によりも早く戦国時代に突入する。最終的にこの戦いの結果はつかなかったが、幕府そのもの衰退や、当事者たちの高齢化によってうやむやになっていき、成氏は拠点を古河に移したまま1493年に亡くなる。

    古河公方と称されるこの副将軍は、関東を支配・・・するほどの力は全くなく、地方の有力者が持ち上げる神輿としての役割しか果たさなかった。

    それから80年・・・古河公方を継いだのはわずか9歳の幼女だった・・・(イラストは城娘くえすと:古河公方館より)。




    100152001




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